ご無沙汰しています。
今回運営上のトラブルが発生したので、知見共有の観点で共有させていただきます。
このトラブルを認識する上で、インスタンスの規模というものが非常に重要です。参加人数によって対応が異なるからです。
以前書いた記事の通り、本来TwitterのようなSNSにおいてはユーザー間のトラブルは基本的にはユーザー間のblockやunfollow機能を使って対応するべきもので、プラットフォーム提供者はユーザーに対しては極めて中立であるべきです。
ところが、mastodonの小規模インスタンスにおいてはそのように対応することはできません。なぜなら、LTLが存在する点と、少数の発言がLTLを介して全く関わっていない多数の人に悪い雰囲気を作り出すからです。
それはそのまま直接的にユーザー全体の不利益になり、また最悪インスタンスの終焉へとつながります。
実績
以下にインスタンスの規模と実情の数字を示します。(2017/7/1現在の数字)
- 登録ユーザー数 762人
- 総toot数 132,634
- 接続中のインスタンス 659
直近のWAU
- 2017-06-04 99
- 2017-06-11 92
- 2017-06-18 93
直近一週間の発言数
- 2017-06-25 00:00:00 988
- 2017-06-26 00:00:00 1246
- 2017-06-27 00:00:00 1569
- 2017-06-28 00:00:00 1761
- 2017-06-29 00:00:00 1553
- 2017-06-30 00:00:00 1942
定性的な状況
ピークは18時から午前1時なものの、基本的に1時間発言のない時間帯はありません。また、1日に最低1卓以上TRPG, ボードゲームが立ち、昼休みにはニムトが立ちます。
起こった問題
6月中旬に登録されたとあるユーザーの方が、登録直後から高圧的な態度を取る。
6月下旬に彼主催の卓があった後、他ユーザーとの大規模な衝突が発生。
何人かのユーザーが仲裁に入ろうと試みたものの、話がすれ違い、いくつかのシステムを公然と非難したり、特定ユーザーを非難したりした。
最終的に、Twitterにて当インスタンスを非難する状況に至った。
凍結判断の根拠
私も彼の卓に参加し、話したところそれほど攻撃的な人には見えませんでした。
しかし、その後のLTLにおいてはフォローなどをできる限りしたものの、その上で他のユーザーへの攻撃を辞めず、全く関係のないユーザーの中にも不快感を持つ発言が散見されるようになりました。
また、Twitterにて平然と当インスタンスを非難する現状を鑑みるに運営者としては、放置することはできないと判断しました。
そこで、私の運営するインスタンスの凍結ルールである
- 複数人からのレポートがある
- 現状を確認し、容認できるか判断する
を満たしたため、凍結に至りました。
最後に
今回本記事を作成したのは、mastodonの登録ブームが収束してある程度登録当初とは状況が変わってきた中で、このような形でトラブルが発生したということを発信、共有することです。
mastodonは人数が少ないインスタンスも多く、個人が馴染めるか、受け入れられるかどうかというのは普通のSNSよりもシビアな性質にあります。そのような中で今回は不幸な出会いだったということで誰が悪いという話ではないと考えています。
私としても凍結という方法以外で解決できなかったことは大変残念に思いますが、ある程度安定してきたインスタンスにおいての凍結の一例として共有させていただきます。